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Shinkyouchi

随想音

今現在

いかにも夏休みといった青空と雲を海岸沿いの松の木陰からぼんやり見ている。時刻は正午を回った辺りで暑くなる時間だ。目の前の海岸は潮干狩りを楽しむ人々が見える。この辺りは浅瀬が続いているらしく岸から少しはなれたところでも何人か小さな子供を連れ…

ノスタルジア

中学からの帰り道、バスに乗って小田急線の最寄り駅に着いたら、地元の駅まで数駅各停に乗る。いつも通りの夕方の光景、17時半を過ぎそろそろ暗くなって来た。電車内は自分を含めた帰宅する学生で少し混雑している。しばらくして電灯が付き始めた地元駅のホ…

ジュノー:4

ジュノー Nやんとの共通の友人はとても少なく、しかも彼の近況を知る人間は私の周りにはいなかった。一体何が起こったのか知りたくもあったがどうしようもなかった。自分と似たようなタイプだったから、遂に私は本当に孤独になってしまったと思った。それ以…

ジュノー:3

映画 「あんちゃん俺映画に出ることになった」 Nやんは私のことを"あんちゃん"と呼んでいた。多分兄のように慕ってくれていたんだと思う。(実際彼の方が私より三歳若かった。)まあ確かに彼はハンサムだとは思っていたが俳優ってそんな簡単に成れるのかと…

ジュノー:2

ステレオ 楽器店のバイトを辞め大学を卒業してからもNやんとはよく一緒に遊んだ。遊ぶといっても彼はほとんとクラブに行かないタイプの人間だったので、専らお互いの家で曲を作って遊んでいた。気の合った友達と音楽を作るのは本当に楽しいものだ。そのうち…

ジュノー:1

似たもの 一九九九年とある楽器店がオープニングスタッフを募集していた。私は少しでも音楽関係の仕事に近付こうと思っていたこともあって迷いなく応募し受かった。大学生は自分だけだったが他のアルバイトもみんな新人だった。そのアルバイトの研修で共にデ…